夕映えに明日は消えた

本片由导演富川澈夫,山口晓主演，于未知日本上映！

弘化元年八月。水飢饉にあえぐ農村。 飢えと疲労で弱っていた渡世人の佐吉は、 とある村で、雨乞いのための人柱要因として、 村人達に捉えられてしまう。 佐吉の見張り？役である美少女、小夜は知的障害者であり、 その美しさ故、村の男達の慰み者にもなっている。 しだいに小夜と佐吉は、惹かれあっていくも、 佐吉は小夜を出し抜き、逃走する。 その逃亡中に、佐吉は仙太郎達五兄弟と出会う。 仙太郎の父は、人柱として村人達に殺されていた。 佐吉は仙太郎に〝見張りの女が、お前の身代わりに人柱にされる〟 と聞かされ、あわてて小夜の元へ戻るのだった。 そんな中、仙太郎達は父の恨みから村を襲撃する。 なすすべのない村人達は、ひょんな事から佐吉がその昔、 百姓の味方で〝風鈴の佐吉〟と呼ばれていた無宿人だった事を知り、 佐吉に仙太郎兄弟討伐を依頼する。 佐吉はその依頼を一旦は断るのだが、仙太郎を説得に行く。 仙太郎は、佐吉が小夜を連れて村を出て、面倒を見るのであれば、 罪のない村人には手を出さないと条件をだし、 佐吉はそれを承知するのだった。 （じつは小夜と仙太郎が幼馴染みであった事が分かった為） だが、仙太郎達は約束を破り、村に火を放つのだった。 佐吉は怒り狂い、身に付けていた風鈴を小夜にあずけると、 小夜の制止も聞かず、村へと向かうのだった。 村は凄惨な状況・・・ 喉をつらぬかれた老人、血まみれの幼児、脳天を割られた女。 佐吉は仙太郎の兄弟達を痛めつけ、仙太郎を追う。 痛めつけられた兄弟達は村人たちにいたぶられ、なぶり殺しにあう。 井戸に落とされ、その井戸へ次々と大きな漬物石を放り込まれたり、 鹿捕りの網に吊るされ動けなくなった所を、因ってたかって殴られる。 眼球を飛び出させながら痙攣し、やがては動かなくなる・・・ 佐吉は短銃をもった仙太郎と対峙している。 撃たれる佐吉。が、佐吉は立ち上り仙太郎に歩み寄る。 もう1発。佐吉はまたも立ち上がる。もう1発。立ち上がる佐吉。 そして、もう1発。佐吉の額に穴があき、口からしたたる血。 だが、佐吉は倒れず、そのまま仙太郎の胸をドスでさしつらぬく。 仙太郎もそれをまっていたように・・・ 顔を見合わせて立っている2人。 仙太郎「俺も馬鹿だが・・・てめえはもっと馬鹿だ・・・」 ゆっくりと後へ倒れる仙太郎。 佐吉も土堤を転げ落ち、田んぼの泥水に顔を突っ込んだきり動かない。 ～夕映え。小夜の悲鳴。我に返る村人・・・ 手製の卒塔婆に、つたない文字で〝さきち〟と書いてある。 合掌する小夜。風鈴の音。 佐吉の墓に雨が降る。 卒塔婆の文字が流れ出している。 それはやがて、ただの白木に・・・